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賃貸住宅をこれから借りる方や借りている方々にとって、退去時に発生する費用は重要なポイントですよね。退去費用を理解しておくことでスムーズな引っ越しを実現し、予期せぬトラブルを避けることができます
今回は実際に引越しした時に請求された原状回復のための退去費用について公表して、皆様の参考にしてもらえればと考えております。退去時期は2024年3月です
原状回復義務とは?
- 原状回復とは、賃貸住宅の賃貸借契約が終了して借主(賃借人)が退去する際に、借りた部屋を「本来あるべき状態」、つまり入居時の状態に戻して貸主(賃貸人)に返す義務のことです。
- 入居時に支払う敷金や保証金は、入居者が汚したり損傷させた部屋を原状回復するための費用として充てるために、大家さんが事前に預かるお金です。
ガイドラインでの原状回復費用の負担割合
国土交通省が公表した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によれば、以下のポイントがあります。
- 敷金や保証金は原状回復のための費用として充てられる。
- 大家さんはこれらを預かっておくことで家賃の滞納リスクを担保できます。
- 普通に住んで生じた汚れや傷は入居者の責任ではない。
- 通常の使用や経年変化による損耗は、原状回復の対象外です。
- ガイドラインでは下記図1の黄色ハイライト部分を借主の負担としている。
- 貸借人の負担割合事例
- 各設備には経年劣化の概念が採用されています
例えば、壁紙は6年で経年劣化により残存価値がゼロになるので張りたとしても借主は負担する必要がありません。3年で退去したとすると50%は借主負担ということになります。ざっくり計算式は借主割合(%)=1-賃貸期間(○○ヵ月)/72ヵ月で計算できるはずです。
詳細は国土交通省の"「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について”をご覧ください。また"原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)"はより詳細や事例がまとめられたPDFとなってますので一読してみるとよいでしょう。
賃貸住宅の退去時の部屋状況
- 構造: RC構造(鉄筋コンクリート構造)
- 間取り: 3LDK
- 面積: 70㎡
- 居住年月:2年2か月
管理会社の退去立ち合い前の部屋の写真はこちら
住んでいた時にはあまり意識していなかったですが、そこそこキレイに使っていたと思います。
退去費用の明細
後日、管理会社から送られてきた明細がこちらになります。
壁紙修繕がメインで合計36.5万円。 そのうち貸借人への請求分が20.1万円でした。
排水管高圧洗浄に関しては契約書に書いてあった内容なのでやむなし。
壁紙張替え原因の一例ですが、下の写真のような微妙な汚れが洗浄では取れないので張り替えしますとのことでした。トレイの壁も目視ではよくわからないレベルでしたが汚れていますとの事で張替えなんですと。
何度か転居してきましたが、今回の管理会社はメチャメチャ細かく見ていきました。スマホの照明を駆使して壁に張り付いて全面をくまなく調査し、少しでも張り替える理由を見つけたそうでした。歩合制でボーナスがもらえるのでしょうか? 本当に張替えたのかは疑問が残ります。
交渉した内容
最初にもらった明細は入居者負担分は21.9万円とさらに高額でした。納得いかないことが数点あったので管理会社へ電話して会話をしてます。その結果が先ほどの費用明細になります
・天井の壁紙張替えは立ち合いの時に行ってなかったのに含まれている
➡大家負担にしてもらえました
・キッチン部の壁紙は入居していた時から汚れていたので交換は納得いかない!
➡(管理会社)入居前に交換済の場所です。写真などありますか?
➡(私)ない。
➡(管理会社)契約書にも書いてありますが入居時に写真を撮って送ってくれてれば対応できました
➡(私)はい。ではそこは諦めます。
・壁紙張替え単価が高い! 知っているリフォーム会社の方に聞いたらやはり高めの設定とのこと
➡(管理会社)サンゲツのAA級を使っている。また、最近はいろいろ価格高騰しているので妥当な金額である。
➡(私)別のリフォーム会社でサンゲツAA級で見積り取ったら○○円/mでした。
➡(管理会社)他の管理会社が出している見積りならば採用できるけど、一般的な会社の見積もりだと手数料の違いなどあるので採用できないんです。
➡(私)こちらが見積りした会社にお願いもできるので下がらないならこちらからお願いしてもいい?
➡(管理会社)すでに工事済なので無理なんです。
➡(私) これ以上の見積もり取得などは面倒くさいので了承しました。
➡ということで、壁紙単価はそのままとなりました。
最後に
トラブルを防ぐためにも入居時に気になる点は写真を撮り管理会社と共有しておきましょう。また、部屋はキレイに使うことと立ち合い前にはしっかり掃除した方が良い結果になると思います。あとは契約するときの特約には要注意なのでしっかり読んでおきましょう。できれば物件の内見するときに契約内容を聞いてみるのが良いと思います。
参考URL➡国交省原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)"
その他にもいろんな記事を書いているのでサイトマップから見てもらえると嬉しいです。
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