2024年から相続税・贈与税が大きく変わったことはご存じですか?
今回の法改正で相続税の基礎控除額が下がるので相続税の納税対象者が増えるようです。自分は関係ないかなと思っている人も多いかもしれませんが、知らないと思わぬ金額を納税することになりかねません。
今回紹介する本には相続税や贈与税の基本的内容や、相続税を減らすアイデア、相続で揉めないための方法等が色々と書いてありますので自分が子供などに相続する人も、親から相続される人も読んでおいて損はないと思います。
ぶっちゃけ相続 増補改訂版
ダイヤモンド社
定価:1,600円(税抜き)
初版:2023/5月
ページ数:293
著者:橘慶太
著者は税理士であり、円満相続税理士法人代表でありYoutuber。限られた人にしか伝えることができないセミナーよりも、より多くの人に相続の知識を広めたいという思いからYoutube【円満相続ちゃんねる】をはじめる。
本書は2024年の相続税贈与税改定に完全対応し、相続のリアルをぶっちゃけると謳っております。
序章では相続税の基本に関してが記載されています。内容としては法定相続人の考え方や2024年からの基礎控除額、遺産の分け方などが書いてあり、自分の家族はどのくらいの基礎控除額なのか等を知ることができます。ちなみに2024年からの基礎控除の計算は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」です。ここで、やばいな〜と思った方は第1章以降が重要な内容になってきます。
第1章ではよくあるトラブル。第2章では遺言書。第3章では相続税に関して。第4章では贈与税。第5章は不動産。第6章では税務調査。第7章では相続手続きです。
第2章の遺言書では、せっかく書いても無効になってしまう事例や注意事項がまとめられていますので遺言書を書く予定の方には参考になるでしょう。
第3章の相続税では節税方法の例が何点か記載されてます。特に住宅を持っている方には評価額が8割引になる特例がありますので参考になるのではないでしょうか。
第4章の贈与税に関しては贈与税の非課税範囲や、相続税を減らすための色々な工夫(誰に贈与するのが効率的だとか生命保険が役に立つとか)が書いてありますので参考になります。
第6章の税務調査ではどのような人が税務署に狙われやすいか等が書いてあります。こんな対応やると目をつけられる可能性があるなど書いてありますので生前贈与を検討している方は一読しておくと良い気がします。
そんなこんなで相続に関する情報が事例と共にまとまっておりますので初心者には理解しやすい内容となっております。
こんな人にオススメします
こんな人にオススメです
- 相続税に興味あるけど知識はない。
- 親が高齢なので相続税が心配だと心のなかで思っている。
- 資産がソコソコあるからどうしようと考えてるがよくわからない。
- 土地をそれなりに持っている。
- あいつには相続させたくないと考えている相手がいる。
- 遺言書を書きたい
本物のお金持ちはすでに税理士等に相談して相続税対策をしていると思われますので、微妙な立ち位置のソコソコな資産を持っている方で相続税をあまり理解していない方にオススメしたいです。
まとめ
知っているか知らないかが大きな差を発生させますので何かしらの情報は持っておくべきでしょう。
この本を読むことで相続税贈与税がわかった気になれますし、家族で話をしてみようかという気になります。それなりに資産がある方は生前贈与をうまく使って資産を引き継いで行く計画を立てたくなります。相続が発生してからでは出来ることが限られますので早めに行動するのが良いと思います。
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